タルタルソースは万能

しがないPの活字版ひとり言

1×3=Beit

Beitについて

 

Beitというユニットについて

タイトルの通り、1×3のユニットだなと思っています。

Beit Family!という歌詞にある通り、Beitは基本的に仲良しユニットで売り出されています。

そもそも事務所に入る前からプライベートで知り合いだったこと、そのまま一緒にユニット組んでアイドルへ転職したことを考えるとやはり基本的に仲は良いユニットだと言っていいと思う。

ただ、一言で仲良しといっても基本的に個人のボーダー線がちゃんと引かれているように感じる。

決して興味がないから知らなくても大丈夫、という感覚でなくて。

言いたくないことは無理に言わなくていいし、誰にも言えない秘密はメンバー一人ずつの胸に抱えている。でもそれでも成り立つのがBeitというユニットなんだと思います。

婚活で初めて恭二の育った環境がわかったり、みのりさんが誰にも鬼神時代の話をしていなかったり、ピエールでさえ実家の家族関係についての言及は少ないし(あとカエール)。

当たり前といえば当たり前のことかもしれないけど。

あんなに仲良しを売りにしているにも関わらず、少し掘り下げて見てみると意外とそういう一線を全員が持っているのが通常号の表紙に書かれている「秘密の王子様」たる所以なんだろうなあ…と思います。

言いたくないことを、言いたくないだろうなと思うことを、相手の感情を尊重して「言わなくても良いよ」の一言が言えるからとても大人なユニットだなあ~と思う。

 

理由あってアイドルってだけあって、色んな経験をしているんだなぁ…としみじみ。

 

構成について

リーダーは恭二でセンターはピエール。

Beitの出会い方、結成の仕方がそのままポジションに現れていて個人的には凄く好き。

アイドルという道を、選択肢を、みのりさんがピエールに示す。

ピエールがそれに目を輝かせて恭二を誘う。

一番最後にアイドルを決意した恭二がリーダーとしてBeitを引っ張る。

 

え、じゃあみのりさんは?って思いますよね。

個人的にはみのりさんが一番BeitをBeitたらしめてくれているんじゃないかなと思っています。

 

前に某Jドル沼にいたことがあったけど、

その時にすごく思ったのがリーダーとセンターの役割は違うなってこと。

センターはライブで映えるし、リーダーはバラエティで生きてくる。

もちろんセンターだってバラエティで活躍するし、リーダーだってライブでめちゃくちゃカッコいいです。(ライブ円盤を見てくれ)

ただ基本的に、

リーダーはユニットの雰囲気やあり方の要となるポジション

センターはライブパフォーマンスの花形を努めるポジション

つまり、リーダーは基本的にずっとずっと変わらないけど、

センターはその時々の楽曲や仕事との関係(ドラマ主演とかPR大使等)によってかわる。

 

メンバーがいてくれるからリーダーはリーダーとして、肩肘張らずにそのままの自分として居られる。

メンバーがいてくれるから、センターは眩しい照明のド真ん中に向かって立つことが出来る。

 

後ろを守ってくれる、支えてくれるメンバーがいないとセンターもリーダーも絶対に成立出来ません。メンバーからの相互作用によってしかユニットは形作られて行かないと思う。

 

ここで少し属性についても考えていきます。

属性でみてみると、みのりさんって結構意識的に外れている構成になっているのかなって個人的に思います。

 

10代金髪160cm台・貴族→着ぐるみ

20代黒髪180cm台・財閥→コンビニ

30代茶髪170cm台・元ヤン→花屋店長

 

年齢について、恭二とピエールは5つしか変わらない(ただしこの年代の5つ差は相当デカイ+文化の差がある)けど、

みのりと恭二は11も差がある。干支が違う意味で1つしか変わらない(YABAI)。

ピエールとみのりに至っては16歳差、下手すると子どもの可能性もあるぐらい離れている。

ユニット内年齢差は315プロ随一。

さらに

お金持ち⇔元ヤン

家族が生きている⇔死別

兄弟あり⇔一人っ子

と、わかりやすく家庭環境も違っている。

 

みのりさんって他の2人と違って31歳まで社会人として働いてきた、アイドルではなく人間としての経験値が確実にあって、それは年齢が一回りも下のメンバーへの助言とか声掛けとか、絶対に彼自身にしかできないポジションとして存在している。

精神的な部分だけでなくて、アイドルオタクとして持っている知識でハード面もカバーできる。

そもそも10以上も年下の子と同じスタートラインに立っている時点でみのりさんの熱意は凄まじいものだと思います。

年上として導く時と、アイドルとして切磋琢磨する時との使い分けが本当に凄い。

みのりさんについて語ってしまうと本題から逸れてしまうので割愛するけれど、とにかくリーダーとセンターを同時に支えているポジションはみのりさんにしかできない本当にすごいことなんだと思います。

バックにみのりがいてくれる安心感たるや……。

 

リーダーだからすごいとかセンターがどうとかじゃなくて、むしろそれを支えてくれるみのりさんが一番BeitをBeitたらしめてくれているんだよなあ…と個人的に私は思っています。

そしてピエールも恭二もみのりへの絶対的な信頼をよせているからこそそれぞれの役割を担えるわけです。

 

スマエンはいいぞ

Beitにとって、Beitのメンバーが誰よりも王子様だと思います。

みのりさんと恭二だけでも、みのりさんとピエールだけでも、恭二とピエールだけでも、BeitはBeitとして成り立たないだろうなと思う。

 

そんなBeitに与えられてた最初の歌がスマイル・エンゲージと想いはETERNITYの二曲。

特にスマエンはその曲調や歌詞からものすごい王子様オーラを放っていて、聴いている側がグイグイ引き込まれてしまう。

けれどやっぱり根本的には他のSL曲と同じで彼らが彼らのことを歌っているんだなぁ~と今年の7月(発売の2年後)ぐらいにハッとしました。

それまで割と本気でずっと王子様視点の曲だと思っていただけに衝撃がすごかった。

みのりが2人にとっての王子様で、ピエールが2人にとっての王子様で、恭二が2人にとっての王子様だったんだ…。

 

恭二にとってピエールとみのりさんは「鷹城家を見返すチャンスと方法をくれて一緒に階段を上ってくれる王子様」だし、

みのりにとって恭二とピエールは「アイドルという存在に自分もなるきっかけをくれた王子様」だし、

ピエールにとって恭二とみのりは「カエルの姿から本当の姿へ戻るきっかけをくれた王子様」なんだよな…。

スマエンの「どんな姿だってさ ココロ惹かれあうのさ」って歌詞を思い出すと同時に、お伽話そのまますぎて本当にすごいな~って思ってしまう。

 

「夢の鍵はSecret」っていうのはきっとBeitがBeitになる前の、アイドルの扉を開く時の鍵なんだろうかと最近考えるようになりました。

BeitがBeitのメンバーに巡り合う前は、ずっと一人で葛藤しつつ日々を過ごしていて、心に抱えた感情をどうすることもできなくて、目の前の世界でしか関われなくて、特にピエールと恭二はモヤモヤしていただろうな、と思います。

彼らの理由あって前職!のとこを考えると

「ずっと夢見てたんだ 巡り合えたね」

「ずっと夢見てるんだ キミと未来へ」

の歌詞がとても深く刺さります。

 

BeitがBeitで良かったし、あの三人でよかったし、本当にプロデュースすることが出来て幸せだなと思います。

スマエンを消化出来るまで2年かかってしまったし、まだ完全に消化できたわけではないけどこれからもゆっくり考察して楽しんでいきたいです。

アニメ4話で日本語を失う前になにか書こうと思っていたのでBeitについて書きました。一発書きな上にアニメ前で緊張しているのですごく変な文だと思います。スルーしてください。

みのりのドラフトとか恭二の実家とか過去とか、まともな精神で見られる自信がないですけど、楽しみです。